カローラフィールダー(5MT)を借りてみた

盛岡でレンタカーを借りた。

マニュアル車は無いかな~と思っていたら、

トヨタレンタリース岩手のブログにカローラフィールダーのMTがあることを発見。

行先は青森なのだが、青森にMT車のレンタカーは無いので、しょうがない、盛岡でレンタルして高速を走っていこう。


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このフィールダー、ツウの間では"E16#G型"というらしい。


3日間がっつり走ってきた(全走行距離560km)のでインプレを書いておこう。

この車、走行距離17000km程度の車両。

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レンタカーとしてはあまり借りられていない感じ。登録から2年程度たつのだが、MTを乗る人ってそんなに少ないのか?


(0)一言でいえば

 惜しい!非常に惜しいクルマ。

 ボディーは完璧なのに、エンジン特性、ペダル位置が・・・・

 何度も言う、非常に惜しい!

 これさえクリアできれば、もっと人気が出ていたかもしれないのに!

 あ、あとガワのデザインもね


(1)アクセルワーク

 基本的にアクセルレスポンスは鈍い。その分、ローギアでの走りだし時、神経質にならなくて済む。

 エンジン特性も相まってあまり踏み込まなくても走れてしまう。定常走行では、アクセルオンなのかオフなのかわからないくらいの踏み込み量である。

エンジンの回転を上げたい場合は2000rpmくらいまでならすぐに上がるが、それ以上の回転数にあげようとすれば思いっきり踏まないと上がらないし、ワンテンポ遅れて回転数が上がってくる。ブリッピングの時はそれを考慮して踏み込まないとギクシャクしてしまう。

 また、大きいピッチングが発生しないように、アクセルオフでもすぐにインジェクションがオフにならない設定のようで、ワンテンポ遅れてからエンジンブレーキが利きだす。この設定をある程度理解してないと、山道でエンジンブレーキが利かない!なんてことになる。

 基本的に、初心者を含めた万人向けの設定という事だ。




(2)エンジン性能

 基本的に低速トルク型。低回転で非常に粘る。

 ちょっと走り出せば、すぐにハイギアに入れてATのように走れてしまう。5速1500RPMで70km/h出るもんな。

 速度が落ちても、シフトダウンせずにアクセルだけでノッキングせずに加速できる(緩やかな加速だけど) 。ずぼらな運転ができるとも言えるし、シフトダウンを忘れてしまう初心者用とも言える。

 一方で、高回転まで回してもドラマは無い。吹け上がりは悪いし、高回転まで回りたがらないエンジン。典型的なロングストローク型ですな。

 MTなんて選ぶ人はマニアなんだから、かつてのレビン、トレノ、カローラGTみたいに走り屋向けのエンジン載せれば人気爆発したかもしれない。専用エンジンを開発するコストが無いんだったら、インジェクションプログラムや吸気、排気をチューニングできなかったものだろうか?

惜しいねぇ


(3)変速フィーリング

 なんだろう、このシフトレバー、形はスポーツ感を出そうとしているのに、材質はウレタンですよ!って主張しているちぐはぐ感。

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 そして変速フィーリングは、スズキやマツダのようなショートストロークでスコスコ入る感覚ではない。でも、ダイレクト感があって悪くはない。

 そして、これがペダルだ。

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う~ん、しょぼい・・・ 特にアクセルペダル!


 それより、ペダルの位置が悪い!手前すぎる!

 ペダルに合わせてシートをセットするとハンドルが遠いし、ペダルストロークが長いのか足を伸ばしてもペダルを完全に踏み込めなくなる。一方、ハンドルとシートをベストの位置に調整するとペダルトップが結構手前に来る。なので、ペダル操作の度につま先を上にあげる動作が入り、長時間運転するとスネの筋肉が攣ってくる(スネの筋肉なんて普段使わないし、鍛えないし。)。このペダル位置の悪さはMTに限ったことではない、以前レンタルしたシエンタ(AT)も同じだった。ブレーキペダルがかなり手前にあったので、同じようにスネの筋肉が攣ってしまった。トヨタのコンパクトカーに共通する問題かもしれない。軽であるアルトワークスですらそんなことは無かったのに・・・

う~ん、惜しい。最新のカローラスポーツでも同じなのか? 


(4)高速道路

 ボディーの良さが光る。剛性も静粛性も非常によろしい(もちろん5ナンバー車の枠で)。

 直進安定性は、そこそこ。轍があると若干ハンドルが取られる。

 ハイギアードなので、エンジン回転数も低く、余裕がある。5速2000rpmで100km/hほど。

車重も1トンちょいなので、アクセルを踏めばシフトダウンしなくても加速できる。逆にシフトダウンして高回転まで回してもパワーがでてくるわけではないので、よほどスピードが落ちた後の再加速以外、シフトダウンは不要。

 ま、シフトダウンして高回転まで引っ張ってもすごい加速はしないけど。

 加速の良さでいえばアルトワークスの圧勝。

 走り屋向けのエンジンだったらよかったのに、、、惜しいねえ・・・


(5)街中

 ボディーの良さから生まれる剛性と静粛性。そして、めちゃめちゃ低回転でも粘るエンジン。エンジンの回転数だけ見ていると、思った以上にスピードが出てしまう。

 そして、感じたのがクラッチペダルのストロークに長さ。正確に言うと、半クラッチの領域が広い。雑なクラッチワークでもガクガクしないし、シフトダウン時にブリッピングしなくてもショックなく、そこそこ走れてしまう。

逆に、シフトアップのときに、半クラ領域が広いものだから、先にエンジンの回転数が上がってしまってブォン(エンジン音)、ドン(クラッチ接続のショック)となってしまう。むしろ、雑なクラッチワークの方がスムーズに走れるという謎。


(6)ワインディング

 そこそこ走る。

 多分、クソ重い1.5Lのアクセラやマツダ3より軽快に走れるはず。

 アルミホイールに履き替えれば、もっと軽快に走れるだろう。

 もっともエンジン特性が残念なので、コーナーからの立ち上がりでニヤつくようなことは無い。アルトワークス最高だったな。


(7)内装

 いたって普通。万人向け。

 走りたい人は自分で改造してね、ってことで。(改造する人はそんなにはいないと思うが)


(8)結論

 惜しいんだよねー。

 大衆車で、マジョリティに合わせないといけないっていうのはわかるんだけどさ。

 MTなんてマニア向けなんだから、ちょっとお金をかけて特別チューニングしたグレードがあれば人気が出たかもしれないのみねぇ。せっかくいいボディーなんだから、ハイオク仕様やターボ装着したカローラGTなんてあればかなり受けたかもしれない。

 面白さでいえば、現在乗っているDY3Wデミオの方に軍配が上がる。5ナンバーサイズということで期待していたが、DY3Wデミオからカローラ(フィールダー)に乗り換えることは無いだろう。


(9)その他

 3日間、高速、ワインディング、一般道をトータル560kmを走りまくったときの燃費は17~19km/Lだった。渋滞はほぼ無しの状態。

 トヨタレンタカー、レンタリースのホームページにはレンタカー検索システムというのがあって、そこでMT車を検索することができる。しかし、今回レンタルした車両はその検索システムではヒットしない。トヨタレンタリース岩手のブログに記載されているコメントをたまたま見つけ、電話で予約したものだ。

 つまり、トヨタのレンタカー検索システムにアップされている車両とアップされない車両が存在しているみたいだ。何を基準に分かれているのかはよくわからないが、検索システムにアップされるのはトヨタレンタカー本体が所有する車両なのかな。個々の営業車が所有する車両は検索システムに載らないのではないかと思う。

 とすれば、MT車に乗りたい時には、地方の営業所に直接電話して在庫の有無を確認すれば、意外と見つかるのかもしれない。。。

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20190629



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