南部縦貫鉄道(青森七戸)

十和田湖観光をするつもりだったのだが、天候が悪くガスっていて何も見えないので、青森県七戸町で保存されているレールバスを見に行ってみようか。

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このレールバスは、すでに廃業した南部縦貫鉄道で走っていた気動車である。

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南部縦貫鉄道は、青森県の七戸と野辺地とを結んでいた鉄道である。

初期のころは、七戸で採掘された石炭を港(東北本線)まで運ぶ貨物線だったのだが、石炭の衰退に伴い、旅客も運ぶようになった。その旅客も少ないため、通常の車両ではなく、バスの部品を転用して安く製造されたレールバスを使っていた。そのレールバスの姿がなかな愛らしいのでコアなファンがいて保存されているのだ。

廃線後、路線跡は道路などに転用されているが、一部は藪の中に残っていたりする。そして、ここ、本社があった七戸では、建物と廃業時の車両を保管し、展示をしている。

秋田の小坂レールパークと同様に、機関庫(車庫)も駅構内線路も残されており、何台かの車両が動態保存されている。ただし、実際に動かすのは2回/年ほどらしい。

七戸町公式の観光施設ではない。

ここの保存活動も小坂レールパークと同様で、「南部縦貫レールバス愛好会」というボランティアがやっている。七戸町長が観光のためということで協力して(おそらく町の予算を付けて)くれているらしいが、町の人たちは冷やかで、ボランティアの大半は関東在住らしい。小坂レールパークは、まぁまぁな集客を実現できており、成功とまでは言えないが失敗ではない。でも、こちらは・・う~ん・・な感じだ。

この手の物件は、いつ放置プレイされるかわからないので、行ける時に行っておいた方が良い。

ということでやってきた南部縦貫鉄道本社跡。

いかにも鉱業やってます感のある建物。この建物が本社兼駅舎である。

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あの入口が旧改札である。ただし、脇が甘く、建物の横からいくらでも中に入り込める。

もちろん、礼儀として改札から入る。

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中は、小さな売店があり、旧出札口に管理人さん(おばちゃん)が一人いた。

ウム、今日は日曜日だが、観光客はオレ一人か?

13時をちょっとすぎたくらいの時間だったが、管理人さんはお弁当を食べていた。

あー、いいですよ、勝手に見学するんで、と伝えたが、機関庫に鍵がかかっているので開けないと見学できないとな。すいませんね、昼食中に。

このおばちゃん、よーしゃべるんだわ(方言ではなかった)。ざっくり箇条書きにする。

  • 午前中に観光客を案内していて、入れ替わりでオレが来たらしい。
  • 以前は自由に観光ができた。
  • 数週間前に消防から機関庫が耐震基準を満たしておらず倒壊の恐れがあると指摘を受けてしまったので、観光客が機関庫の中に入らないように鍵をかけている。
  • 観光客が来た時だけ開錠して扉を開けている。観光客はその入り口から眺めるだけ。
  • 今後、どうするかは未定。

う~ん、残念。

入り口から見たレールバス。

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レールバスの後方には動態DL、静態DL、動態キハ10がある。

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キハ10は大宮の鉄道博物館にもあるが、動態のものはここだけらしい。

そして。これが構内全景。向こう側が野辺地方面。

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ホームは対面式2ホーム。

レールバスはこの構内を走る。バスというくらいなので運転もバスと同じ。つまり、ハンドルが無いだけでアクセル、ブレーキ、クラッチ、変速機の操作はクルマと同じで、MT車を運転できればレールバスも動かせるらしい。

年2回だけ走らせるのはもったいない。小坂レールパークのように体験走行を随時行えば、観光客は増えるような気がするが。まぁ、趣味に毛が生えた程度の団体なので、それだけの予算もないし、人もいないということか(管理している人の大半は関東住まい)。原物大の鉄道模型で遊ぶサークル的な。

そういう団体が管理しているので大々的な宣伝もしていない。ホームページも、個人のブログ?的な感じだし、メイン道路からの入り口もよくわからない。ナビ設定しても「目的地周辺です、ナビを終了します」で終わっちゃうし(涙)。

正確な場所は下の地図参照。東北新幹線の七戸十和田駅に近いと言えば近いかな。でも歩くと30分以上かかるよ。

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レールバスが動くうちに訪れてみるのもいいんじゃないかな。

20190630

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