四国を徹底的に周遊してみた

プロローグ
JR各社が販売している企画きっぷ、特にフリーきっぷ(周遊券)は、自由にルートを組めて乗り降り自由なので非常に便利である。ただ、フリーきっぷの販売にはJR各社に温度差がある。JR西日本とJR東海が販売するフリーきっぷはあまり多くないが、JR東日本が販売するフリーきっぷは豊富であることは有名だ。一方、今回旅行するJR四国、フリーきっぷを豊富に販売を通り越して乱発しまくっている。ここまで乱発するとJR職員ですら把握しきれないのではないだろうか。フリーきっぷの種類によって乗車できる時期、フリーエリアも違えば乗車できる列車も違う。自動改札ならよいが、有人改札や車内改札では一瞬で何のフリーきっぷかを判断するのは難しそうだ。
そんな乱発されているフリーきっぷの中から、今回選んだのは「四国満喫きっぷスペシャルプラス」である。
四国フリーきっぷ.jpg
季節限定物だ。従来から四国内のJR路線と一部の3セクに3日間乗れる「四国フリーきっぷ(¥16440)」はあった。今回の「四国満喫きっぷスペシャルプラス」は土日にかぶる必要はあるが、四国内のJR路線と一部の3セクに3日間乗れて、なんと¥10000の出血大サービス。約4割引きだ。
JR四国も赤字が増大してなりふり構わなくなってきてるな、と思う反面、適正価格を判断するための社会実験か、とも思う。
ともあれ、絶妙なタイミングの激安フリーきっぷを使わない手はない。
この激安フリーきっぷを購入するためには、A4一枚のアンケートに答える必要がある。「四国旅行は何回目ですか」とか、「どこに滞在しますか」とかの質問に混ざって、「この企画きっぷが無ければ旅行はどうしますか」という質問もあった。「四国満喫きっぷスペシャルプラス」というフリーきっぷが無くても通常の「四国フリーきっぷ」で周るつもりだったのだが、四国旅行をするか否かは、ズバリ「サンライズ瀬戸の予約がとれるかどうか」である。
寝台券.jpg

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0.計画
 今回は、めずらしく3日間使える。そこで、四国を一周、いや制覇してやる計画を立ててみた。
主要列車といえども乗り継ぎが悪くてなかなか満足のいく制覇計画を完成できなかったが、足摺岬をあきらめることで“ほぼ”制覇できる計画ができた。JR四国だけでは一周できないので、3セクもバスも使う計画だ。
全体図.jpg
 しかし、この計画、盲点があった。以下の旅行記を読んでくれ。

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1.初日
 当然サンライズ瀬戸で四国入り。定刻で高松駅に到着した。夜行列車は遅延確率が高いので、遅延を考慮した計画も立てていたが今回は不要となった。
四国旅行するときは2時間遅れまでの遅延計画3本(40分遅れ、1時間遅れ、2時間遅れ)を必ず作る。特急料金返却があるから2時間以上の遅れはないだろう、との予測。

 初日の定刻計画とルートは次の通り。
1日目.jpg

高松発:8:24
   (うずしお5号)
池谷着:9:23
  発:9:40
   (4956D)
鳴門着:9:58
  発:10:05
   (4961D)
徳島着:10:48
  発:11:30
   (4541D)
海部着:13:40
  発:13:49
   (阿佐海岸鉄道)
甲浦着:14:00
  発:14:06
   (高知東部交通、室戸岬見学含む)
奈半利着:17:07
  発:17:18
   (土佐くろしお鉄道)
高知着:18:31

本日の一番手「うずしお5号」
高松発:8:24-(うずしお5号)→池谷着:9:23
新型車両だね。デザイン的にグンっと良くなったと思う。
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池谷駅を走り去るうずしお5号
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池谷駅は高徳線と鳴門線との分岐駅である。
しかも、完全に分岐直後の駅で、高徳線ホームと鳴門線ホームとの間に駅前ロータリーがあるという特殊仕様。
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分岐駅ではあるがローカル感が半端ない。
ここのすずめは都会のすずめと違って警戒心が小さいね。
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二番手「鳴門線」
池谷発:9:40-(4956D)→鳴門着:9:58
遠くの方からやってくる二番手4956D列車
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鳴門線敷設時には、将来、淡路島を越えて神戸へ抜ける路線にするにおいがプンプンする。
しかし、その計画は実行されずに盲腸路線に転落。
路盤も改良されていないので速度を上げられず、隣接する道路の車にバンバン抜かれる。
ただ、そこそこ利用客はいるようだ。
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鳴門駅でタッチ&バック
もうちょっと滞在時間が欲しかったが、同じ車両で戻る。

三番手「鳴門線」
鳴門発:10:05-(4961D)→徳島着:10:48
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徳島駅ではちょっと時間がある。徳島に来たからには徳島ラーメンを食べねばならない。高松で朝飯を食ったばかり、昼にはちょっと早いが、この先、食事できるところが無さそうなので、ここで食うしかないだろう。
以前、駅ビル内にラーメン屋が入っていたような気がしたが、今回、探してみたが見つからなかった。そこで、駅ロータリー外に見つけた小さなラーメン屋「宝ラーメン」。
この徳島駅前店は小さいが空港にも店舗があるそうな。
空港店舗には安倍元首相が来たらしい。
麺は細麺、スープは醤油とんこつ、家系のガツンとくるタイプ。自分的には大好き。

四番手「牟岐(むぎ)線」
徳島発:11:30-(4541D)→牟岐着:13:20
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本来、海部駅まで行く列車であるが、牟岐線と阿佐海岸鉄道の牟岐駅⇔甲浦駅をDMV(デュアル・モード・ビークル)化する工事を行っており、牟岐駅から先はバス代行となる。
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五番手「代行バス」
牟岐駅:13:25-(徳島バス)→阿波海南駅:13:45
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乗り換えて、
阿波海南駅:13:49-(徳島バス)→甲浦(かんのうら)駅:14:20
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ん~、南国の海~、、なんて感動しているうちに、ヒタヒタと不幸が近づいてくる。

バスを乗り替えて、しばらくすると、いやな予感が。。。
おい、そんなのんびり走って、その先の室戸岬行きバス(14:09発)に間に合うのか?
時刻表では甲浦駅14:00着で間に合うことになっているのだが・・・・
(交通新聞社の時刻表)
交通新聞社時刻表.jpg

もうわかったであろう。
バイブルの交通新聞社時刻表に載っているダイヤは代行バスのものではなかったのだ。
普通なぁ、代行バスのダイヤを載せておくだろう!
何のために最新の時刻表を買っているのかわからなくなるだろー

慌てて、阿佐海岸鉄道のHPを確認すると、、、、
代行バス時刻表.jpg
終わったorz
2時間待ちの刑確定orz

甲浦駅は徳島県と高知県の県境駅。
この駅まで徳島バスで、この先は高知東部交通バスとなる。
バスの乗り換えが生じるというのは理解できる。しかし、県間の話し合いがされていないというのか、利用者のことを全く考えていないというのか、何なんだこのダイヤは。自由すぎるぞ。
DMV化工事の間だけでも14:06発の高知東部交通のバスを15分待たせることはできなかったものだろうか。たった15分だろ?

たった14分前に室戸岬へのバスが出ていった甲浦駅に到着。

宿をとってある高知駅に出ることはマスト。
徳島駅へ戻ることも考えたが、列車本数が極端に少ないエリアなので戻ることも容易ではない。
ここで、次の室戸岬行のバスを待つのがベストか。
こんな何もない所で2時間何しろっていうんだ。

まぁ、とりあえずは甲浦駅を観察。

DMV化工事中の甲浦駅。高架から地面へ着陸するためのスロープが完成していた。
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(マメ知識)
高知と徳島とを鉄道で結ぶため、海岸沿いをなぞるように鉄道を建設。後免-奈半利(現土佐くろしお鉄道)と阿波海南-甲浦(現阿佐海岸鉄道)については完成した。しかし、利用者が見込めないため、鉄道工事を中止。割と新しい工事だったので、この区間はかなり高規格な高架線である。阿波海南-甲浦に至っては、さらなる利用者減少により通常の気動車ですら維持できなくなり、日本初のDMVの導入に踏み切った。
(詳細はググってくれ)

工事は現在進行形で駅の売店も開設されておらず、見学もできない。
5分もいればあくびが出てくる。
他にやることないので、10分かけて海岸通りの国道に出る。
国道沿いにあった海の駅「東洋町」でコーヒーを飲む(あって良かった)。
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夏は海水浴、その他の季節はキャンプができるようだ。
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時間制限があるが、シャワーも完備。ここなら車中泊もOKかな。
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海の駅で時間をつぶして甲浦駅へ戻る。

六番手「高知東部交通」
甲浦駅:16:26-(バス)→奈半利駅:18:16
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途中、室戸世界ジオパークセンターで乗り換え有。ここから先はバスの本数が2倍に増える。
甲浦駅から室戸世界ジオパークセンターまでタクシーを使おうかと思ったが、さすがに35kmもタクシーに乗るといくらになるか恐ろしいので、使わなかった。
もし、タクシーを使うなら、牟岐駅から甲浦駅まで使えば、予定のバスに間に合ったかもしれない。

 残念ながら室戸岬は車窓から。
 2時間無駄にした代償は大きい。
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七番手「土佐くろしお鉄道・ごめんなはり線」
奈半利駅:18:35-(5885D)→後免駅:19:39
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転換クロスシートであるが、やたら背もたれがでかい。

八番手「土讃線」
後免駅:19:41-(755D)→高知駅:20:00

真っ暗な高知駅に到着。
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しかも、高知駅周辺の店は20:00閉店。
楽しみにしていた藁焼きも食えず、コンビニ弁当を買ってホテルで食べる。
代行バスの時刻表くらい載せておけ!

今宵の宿:ホテル高砂

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2.二日目
2日目.jpg
早朝の高知駅
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高知では、JRのことを「汽車」といい、市電のことを「電車」というらしい。
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 本日の一番手「しまんと1号」
高知駅:8:20-(しまんと1号)→中村駅:10:04
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高知から中村までは、太平洋岸を走るイメージがあるが、実際は多くの山間部を抜けている。高知駅を出発して山間部に入ってくると、なんと雪景色。おおよそ四国旅をしているとは思えない。どこの雪国に来たのかと思ってしまう。
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この四国旅、計画段階ではレンタカーで周ることも考えていたが、この雪景色みたらレンタカーにしなくて良かったと思う。
オバちゃん、雪道をバイクで走るのは危ないよ
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中村駅到着
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「しまんと1号」は中村駅から足摺岬周遊の観光バスに接続している。ホントは足摺岬も周ってみたかったのだが、ほぼ丸一日かかるので、今回はパス。


二番手「土佐くろしお鉄道・中村宿毛線」
中村駅:10:07-(613D)→宿毛駅:10:37
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しまんと1号の到着ホーム対面にいた1両編成のロングシート車。
土佐くろしお鉄道のこの線には何台かの車両があるが、ロングシート車は非常に少ない。ハズレ車両だったね。

雪景色の四万十川
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どこの雪国?
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終点の宿毛駅の一つ前、東宿毛駅。
大半の人(ジモピーっぽくない旅人)がここで下車した。ここで何かあるのかな。
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終着宿毛駅
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三番手「宇和島バス」
宿毛駅:10:47-(バス)→宇和島駅:12:38
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2時間近く、国道56号を走り続けるのだが、長距離用のバスではなく、通常路線用のバスを使っている。なのでトイレ無し。
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宿毛駅出る前には用を足しておく必要あり(運転手も大変だ)。
町と町の間はほぼノンストップで走るが、街中に中に入ると通常の路線バスとして運行する。
宿毛駅では自分含めて3人しか乗っていなかったが、途中何人かは乗り降りがあった。宇和島市に入ると、結構地元民が乗ってくる。
愛媛県は四国で温暖なイメージがあるが、日本海側の雪雲が入りやすく、意外と降雪する。
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そこまでの雪量ではないが、チェーンとかスタットレスとか持っていない人も多く、町を通過するバイパス道が閉鎖。一般道に車が流れ込み大渋滞。宇和島市までは順調だったのに、ここで一気に遅れが発生する。宇和島駅近所の店で鯛めしを食おうと思っていたのに、時間が無くなる~

ひやひやしたが、宇和島駅には20分遅れで到着した。
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乗り継ぎ列車まで1時間弱。
よし、これならなんとか鯛めしを食えるぞ。
もうね、バス旅行嫌い!

狙っていた店はここ「かどや

四番手「宇和海18号」
宇和島駅:13:59-(宇和海18号)→松山駅:15:20
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新型車両?
以前は3両で運転していたと思うが、新型になって2両になってしまった。
現在はそれでもいいが、今後乗客が増えてきたときには再び3両に戻してくれるのか?
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現在、松山駅は大改修中。
鉄道っぽさを残していた機関区や貨物ターミナルを松山市郊外に移動させ、地上駅から高架型駅へ変貌する。すでに機関区と貨物ターミナルは移動されており(新しく駅ができた。)、もぬけの殻になっていた。

ここは機関区跡。
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ここは貨物ターミナル跡
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五番手「いしづち24号」
松山駅:15:28-(いしづち24号)→高松駅:17:57
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車窓から瀬戸内
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再び舞い戻ってきた高松駅。すっかり暗くなってしまった。
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本日の宿は、JRホテルクレメント高松である。

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3.最終日
昨日までは四国をぐるっと周るルート、本日は四国の真ん中を突っ切る。
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本日の一番手「しまんと3号」
高松駅:7:23-(しまんと3号)→高知駅:9:39
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四国山地を突っ切る土讃線は一面の雪景色。
一大観光地の小歩危大歩危もこの通り。
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大歩危駅
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二番手「南風10号」
高知駅:10:13-(南風10号)→岡山:12:40
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再度、雪景色を、と思ったが、往復した2時間で雪は消えてしまっていた。
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往路もそうであったが、秘境駅「坪尻」にはかなりの人が訪れていた。
復路は、イベント列車「四国まんなか千年ものがたり・・・」が停車中。
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ダイヤ上、坪尻駅には止まらないのだが、イベントなので乗客はホームに降りれるようだ。

瀬戸大橋が見えてきた。
いよいよ四国脱出。
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エピローグ
 岡山駅到着後、
そういえば、せっかく香川県にいたのにうどんを食べなかったなぁ、と思ったら、急にうどんを食べたくなってきた。
 時間も昼飯時、何かないかな、と駅ビルを探してみると、ありましたうどん屋。
「讃岐の男うどん さんすて岡山店」
ありがたい、讃岐うどんが食える。
看板メニューの「男の肉ぶっかけうどん」
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ボリューミーな具材はもちろん、うどんは大切。
讃岐うどんといえば、やわらか系という意識だったが、ここのうどんはかなりコシがあり固め。ラーメンにしろ蕎麦にしろ固めが好きなので、ここは◎。

20210108-11



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